渡辺貞夫さんのライブ

簡単な感想に終始させていただきます。
今回のバックを努めたメンバーは、今は亡きブラジル音楽界の大御所バーデン・パウエルの息子で、ギターリストとして活躍中のマンセル・パウエルを中心としたブラジルの若手メンバー5人。
今活躍中の若手ばかりで、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
構成は、サンバやボサノバ中心、彼の得意とする分野だけあり、終始力強さを感じました。
特に名曲、「黒いオルフェ」は圧巻でした。
しびれましたよ。
途中から登場した女性ボーカリスト、ファビアーナの声量は凄かったです!!
この人が、今日のライブの一番の発見。
本当に圧巻でした。

終盤には、貞夫さんの故郷である宇都宮の学生達が登場。
パーカッションのみ13人の演奏、躍動感がありこちらも素晴らしかったです。
太鼓だけの音楽、こちらも圧巻でした。
その後、同じく宇都宮から中学生のコーラス隊が登場。
参加メンバー全員での演奏、大人数でしたが息もピッタリで迫力がありました。

最後の2曲、1曲目がファビアーナさんが歌う貞夫さんのオリジナル曲で、この時期に相応しい「クリスマスドリーム」。
心に響く、素晴らしいバラードでした。
ラストは、「カリジョーノ」というブラジルを感じるインストで終了。
休憩の15分を挟んだ2時間を超えるライブでしたが、最後まで飽きが来ない素晴らしいライブでした。
メンバー全員の息も合っており、一体感をも感じました。
各人のソロパートもかなりのもの、ブラジルで第一線で活躍中の若手を集めただけあり、本当に圧巻でした。
特にマンセル・パウエルが凄かったです。
JAZZ系のライブは、言葉にするのが難しいです。
この場でしか聴けない演奏、まさにそういう感じだからです。
ちなみに、このライブはFM東京で21日(日)の19:00〜19:55分まで放送されるそうです。
時間的に、放送されるのはごく一部になってしまうのですが、素晴らしい内容のライブだったので多くの人に聞いて貰いたいです。
しかし、最後まで貞夫さんの演奏は力強かったです。
既に70歳を超えた大御所、未だ第一線だと言うことを見せつけられた気分でした。
会場の音響も良く、最後までいい感じで聞けたライブ。
大満足で終わり、音楽の持つ素晴らしさを改めて実感しました。